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ちょうど一年前の今日のお話（当時の年齢にして書きます）。その日は父ちゃんとお姉ちゃん（６）と坊っちゃん（２）は、お姉ちゃんの保育園に泊めてもらいました。帰宅難民でした。保育園はそのままで、引越していたので遠距離通園だったのです。当時お姉ちゃんとは別の保育園に通っていた坊っちゃん（２）がその日たまたま病気だったので、病後児保育としてお姉ちゃんの保育園に預かってもらっていました。不幸中の幸いでした、本当に偶然は無いのだと思いました。

父ちゃんがお姉ちゃんの保育園にお迎えに行った時にはお姉ちゃん達は集団でかたまって一部屋にいました。坊っちゃんもその時間は運良くお昼寝してた様で精神的ダメージは無いだろうということでした。とりあえず子ども達二人をピックアップして帰路に向かいました。電車は動いてません、道路は渋滞でタクシーもつかまらないし流れがない。

とりあえず夕飯時だし子ども達をリラックスさせるには満腹にさせるのが一番です。もちろんコンビニは品薄でこういう場合は高級なお店に入るべしという考えがあったので、迷うことなくお姉ちゃんの大好きな糖朝に行きました。隣の席からは最後の晩餐という言葉が聴こえてきましたが、気にせず子ども達の好きなものをたらふく食べさせてあげました。食後のマンゴープリンも平らげました。

さて、お姉ちゃんだけなら（無茶すれば）数時間歩いて帰れる距離だったかもしれませんが、病後児の坊っちゃん連れて長距離抱っこは無謀すぎます。この時出張中の母ちゃんと連絡がとれましたが、ここいらのホテルは全部予約でいっぱいだった様です。もう保育園に戻るしかありません。

園長先生に事情を話すと快く病後児保育室に案内してくれました。子ども達の大好きなオモチャがたくさんある部屋です。父ちゃんは子ども達が悲しまないようにテンション上げて精一杯遊びました。保育園の先生方からもおやつの差し入れがあったのが嬉しかったです。ヘルメットに防災頭巾、非常持ち出し袋完備の保育園。この選択は大正解だった。

結局この日は電車が動かず帰れないということで泊めてもらいました。先生たちも帰れなかった様です。朝、あれだけ丈夫そうだったお姉ちゃんがお漏らししました。子ども達はいつもと違う状態なんだなと再確認しました。坊っちゃんがまだ寝ていたので、お姉ちゃんは先生達と一緒に朝の炊き出しカレーを食べに行き、帰りに父ちゃんと坊っちゃんの分を持ってきてくれました。

園長先生の話によるともう電車は動いてるという事だったのでお礼を言って園を後にしました。地下鉄に乗るも激混みだったり、なかなか思うように動いてなかった。行けるところまで乗り継いで後は歩こうと地上に出ました。

やはりここでも子ども達の事が気がかりだったので、少しでも楽しませようと大きな声で歌を唄ったり、途中本屋でドラえもん残り全巻を買ったり、カフェではジュースを飲ませたりフォローに気を遣いました。最後は区内のミニバスに揺られ家にたどり着き、出張から帰ってきた母ちゃんと無事再会出来ました。

今日はいつものように食事をしてお姉ちゃん（７）の宿題をみてお風呂に入ってテレビを見て坊っちゃん（３）に絵本を読んで寝れるという、この命ある事に感謝するとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。