84年に出版された本なんだけど、この存在は母も知らなかったと思う。この頃はもうガロから遠ざかってたし。おれも幼少だったしね、って年がバレるのかも。
待望の「木造モルタルの王国」はでかかった。ずっしりと重かったよ。
そして電話帳よりも分厚い。トミカのコマツ対人地雷除去機D85MSと比べてみるとこんな感じ。
ずっと気になってたんだけど、どういう基準で漫画を選んでるだろうって事はちゃんと記されていた。
青林堂発行の月刊漫画誌「ガロ」は84年9月号で満二十年を迎えた。「ガロ」は小出版社による小発行部数のマンガ誌ではあるが、新しい才能を発掘し、新しい表現分野を開拓し、大雑誌ではできない冒険をやってきた。現在隆盛をきわめるマンガ文化の常に最先端で苦闘してきたと言っても過言ではないだろう。
ここに、その二十周年を記念し、「ガロ」の軌跡が一読にしてわかるようなアンソロジーを編んだ。マンガ愛読者や研究者にとって貴重な一冊となり、また、60年代から現在までの一つの文化史資料となりうるもと信ずる。作品の選択にあたっては、次のような基準を考えた。
・「ガロ」主要執筆者の作品を一作は載せる。
・時代を象徴し、いかにもその当時の「ガロ」らしい作品は極力載せる。
・長編作品は物理的に収録不可能である。したがって、白土三平「カムイ伝」、水木しげる「鬼太郎夜話」「星をつかみそこねる男」、林静一「赤色エレジー」などは割愛せざるをえなかった。長編の多くが単行本化されていることも考慮に入れた。
・同じく、物理的制約の中で最大限の効果を挙げるため、著名な作品でも単行本で入手しやすい作品は割愛し、同じ作家の別の作品を載せた。
・マンガ以外にも、その時代の「ガロ」の雰囲気を伝えるコラム類を収録した。
本書は、寄稿者たちの御厚意により、印税なしで刊行される。刊行委員会ならびに青林堂から謝意を表したい。
「ガロ二十年史」刊行委員会
で、入選作品がセレクトされてるのって母さんらしいなと。もちろんこれに収録されてるだけでも大した者なんだけどね。
ほれ、著名人に混じって母さんの作品も収録されておる。そして「海ほおずき」はこちらで読めるのです。インターネットってすごいですね。